レースタイム予測計算機 - 完走タイムを推定
最近の5K、10K、ハーフなどの記録から目標距離の完走タイムを予測。Riegel式でマラソンや10Kの目安を計算します。
5Kからマラソンの予測例
よくある使い方は、最近の5K記録から10K、ハーフ、マラソンの目安を出すことです。次の表はRiegel式による概算です。
| 5K記録 | 10K予測 | ハーフ予測 | マラソン予測 |
|---|---|---|---|
| 18:00 | 37:26 | 1:22:32 | 2:52:32 |
| 20:00 | 41:35 | 1:31:36 | 3:11:53 |
| 22:00 | 45:43 | 1:40:41 | 3:31:13 |
| 25:00 | 51:58 | 1:54:30 | 3:59:51 |
| 30:00 | 1:02:22 | 2:17:24 | 4:47:49 |
Riegel式の仕組み
Riegel式は T2 = T1 × (D2 / D1)^1.06 で、距離が長くなるほど疲労の影響が非線形に増えることを表します。T1は既知の時間、D1は既知の距離、D2は目標距離です。
例: 5Kを25分で走れる場合、マラソン予測は 25 × (42.195 / 5)^1.06 = 約228分、つまり3時間48分前後になります。
距離別の予測表
近い距離同士ほど予測は当たりやすく、5Kから10K、10Kからハーフは比較的安定します。5Kからマラソンのように距離差が大きい場合は、持久力と補給の影響が大きくなります。
| 既知の記録 | 目標距離 | 信頼度 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 5K | 10K | 高い | スピード持久力が近い |
| 10K | ハーフ | 高い | 練習内容が似ている |
| ハーフ | マラソン | 中-高 | ロング走と補給が必要 |
| 5K | マラソン | 中 | 距離特異性が不足しやすい |
予測が外れる理由
- 距離特異性: 5K中心の練習ではマラソンの持久力が不足しやすくなります。
- 練習量: 週30 kmのランナーと週100 kmのランナーでは、同じ5K記録でもマラソン適性が違います。
- 暑さ: 気温が高いと長い距離ほど失速しやすくなります。
- コース: 高低差、路面、風で結果が変わります。
- 補給: マラソンでは糖質補給と水分管理が予測精度を左右します。
他の予測モデル
Riegel式以外にも、Cameronモデル、Jack DanielsのVDOT、VO2max推定、World Athleticsのスコア表などがあります。短時間で目安を出すならRiegel式、練習ペースまで決めたいならVDOTが便利です。
重要な目標設定では、複数のモデルと最近の練習内容を合わせて判断すると安全です。
トレーニングへの使い方
予測タイムはレース目標だけでなく、練習の妥当性確認にも使えます。
- 目標マラソンに対して5Kや10Kの現在地を確認する。
- ハーフの記録からマラソンペースが現実的か判断する。
- トレーニング周期の中でタイムトライアルを行い、予測の変化を見る。
- 予測タイムからペース走や閾値走の設定を調整する。
年齢別パフォーマンス
加齢によりVO2max、最大心拍数、回復力、筋量は少しずつ変化します。年齢グレードは、年齢と性別を考慮してパフォーマンスを比較する仕組みです。
同じ4時間30分のマラソンでも、年齢によって相対的な評価は変わります。長く走り続けるには、練習量だけでなく筋力、可動域、回復を管理することが重要です。
VDOTを使った予測
Jack DanielsのVDOTは、最近の全力レースから同等パフォーマンスと練習ペースを求める仕組みです。Riegel式が数式中心なのに対し、VDOTは実際の競技データとコーチング経験に基づいています。
| 既知の記録 | 目標 | Riegel | VDOT | 差 |
|---|---|---|---|---|
| 5K 20:00 | 10K | 41:35 | 41:24 | 11秒 |
| 5K 20:00 | ハーフ | 1:31:36 | 1:31:08 | 28秒 |
| 10K 45:00 | マラソン | 3:27:15 | 3:26:00 | 75秒 |
Pfitzingerの考え方
Pete Pfitzingerは、予測式よりも距離に合った準備を重視します。隣接距離の予測は比較的信頼でき、1500 mや1マイルからマラソンを予測するような極端な比率では誤差が大きくなります。
ハーフからマラソンでは「ハーフを2倍して5-15分を足す」という実用的な目安も使われます。練習量が多く、ロング走が十分なら追加時間は小さくなります。
Hansons式の疲労下テスト
Hansonsの考え方では、累積疲労の中で目標ペースを維持できるかを重視します。式で出た予測より、疲れた状態でテンポ走やマラソンペース走をこなせるかが実戦的な確認になります。
| 練習指標 | 見るもの | 解釈 |
|---|---|---|
| マラソンペース走 | 目標ペースの現実性 | 疲労下で余裕があるか |
| ハーフペース走 | 持久力 | 週中の疲労でも維持できるか |
| 400 m反復 | スピード基盤 | フォームを保てるか |
予測モデルは目標設定に役立ちますが、最近のレース、練習内容、コース条件を合わせて判断することが重要です。
豆知識
- Riegel式の指数1.06は、距離が伸びるほど疲労が増えることを表します。
- 予測はマラソンを超える距離では誤差が大きくなります。
- レース当日の暑さや風は、式よりも大きく結果を左右することがあります。
よくある質問
レースタイム予測はどれくらい正確ですか?
十分に練習した近い距離同士なら2-5%程度の範囲に収まりやすいです。初めての距離や悪条件では誤差が大きくなります。
Riegel式とは何ですか?
T2 = T1 × (D2/D1)^1.06 で、既知の距離と時間から別の距離のタイムを推定する式です。
5Kからマラソンを予測できますか?
できますが注意が必要です。マラソンはロング走、補給、ペース配分の影響が大きく、5Kだけでは持久力を十分に測れません。
暑い日はどう補正しますか?
15度を大きく超えると、長い距離ほど遅くなる傾向があります。暑熱時はタイムより体感や心拍を優先してください。
サブ4には5Kでどのくらい必要ですか?
式では5K約27分台前半が目安ですが、実際にはマラソン向けの練習が十分かどうかが重要です。
VDOTとRiegelはどちらが良いですか?
素早い予測ならRiegel、練習ペースまで決めるならVDOTが便利です。